九州大学皮膚科学教室 ムラージュコレクション

悪性リンパ腫

8.

推定病名
悪性リンパ腫
Malignant lymphoma
0000_8610

上部に乳房、下部に臍が確認できるので、体幹の胸から腹部に病変である。多数の皮内から皮下結節に加え、その結節と一致するあるいは一致しない淡褐色調の色素斑が多発している。臨床的には悪性リンパ腫、内臓悪性腫瘍の皮膚転移などが疑われる。第2代九州大学皮膚科学教授 皆見省吾先生の「皮膚病黴毒学」という教科書にこのムラージュの写真をsarcomaとして引用してある。当時、悪性リンパ腫はsarcomaと呼称されていた。

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