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2022.04.04

医学研究院法医学分野 池田 典昭教授 最終講義

法医学部分野 池田典昭教授 最終講義
法医学分野 池田典昭教授 最終講義

 去る2022年3月18日、九州大学百年講堂大ホールにて、医学研究院法医学分野 池田典昭教授の最終講義が行われました。講義のタイトルは「社会医学、応用医学としての法医学」で、池田教授が法医学者の道を歩み始めてから現在に至るまでの研究・鑑定等についてご講演いただきました。

 外因死と考えられた症例の中に「心臓突然死」症例が紛れていることは多く、冠動脈の走行や上部心室中隔後方心内膜下の小梗塞など、詳細な検討の重要性を実験と共に示されました。また、かつて行った窒息の動物実験で、酸素・窒素・二酸化炭素の濃度と窒息の病態に関する実験データが後の生体および死体の鑑定に役立った例を示されました。解剖症例から研究テーマを見出し、その研究結果を鑑定に結びつけ、社会にフィードバックしてきた法医学者として、解剖の重要性も述べられました。

 さらに、福岡県内の組織や企業から依頼されたDNA鑑定や死因鑑定例を示し、法医学の社会医学的側面も示されました。

 最後に複数の他大学の法医学教室、歯学部教授会などから多くの花束贈呈があり、記念写真の撮影を行いました。

 ご来場いただきご聴講くださった皆様、誠にありがとうございました。

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