セミナー/学会・シンポジウム/市民公開講座一覧
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- 2025年1月25日(土)14:30 - 16:30
- 九州大学病院 ウエストウィング4階 臨床大講堂
[対象]医療的ケア児を支援する多職種の方
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内容・問合せ先
福岡県及び福岡県小児等在宅医療推進事業の拠点病院である九州大学病院では、在宅医療を必要とする小児等が地域で安心して療養できるよう在宅療養を支える体制構築に取り組んでおります。
さて、近年、日本各地で大きな自然災害が発生しています。この様な災害は日本のどの地域でも起こりうるものであり、事前の備えが必要です。特に在宅医療を受けている小児に関しては、行政、医療、福祉のサポートが必要となります。これらの問題に関して、意見交換および情報共有を行うことを目的に、この度、標記シンポジウムを開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。
◆開催日時:2025年1月25日(土)14:30~16:30
◆会 場: 九州大学病院地区 ウエストウィング4階 臨床大講堂
◆主 催:福岡県、九州大学病院
◆後 援:福岡県医師会、福岡県小児科医会、福岡地区小児科医会、北九州地区小児科医会、筑豊小児科医会、宗像小児科医会、筑後小児科医会
◆内 容:シンポジウム『医療的ケア児の災害時支援を考える』
◇「シンポジウムのねらいについて」
九州大学環境発達医学研究センター 特任准教授 落合 正行
(九州大学病院 小児科医師、災害時小児周産期リエゾン)
◇講演「子どもたちのための災害医療」
九州大学病院 救命救急センター・小児救命救急センター 副センター長 賀来 典之
(災害時小児周産期リエゾン)
◇パネルディスカッション
<パネリスト>
・九州大学病院 救命救急センター・小児救命救急センター 副センター長 賀来 典之
・楽らくサポートセンターレスピケアナース 管理者・在宅看護専門看護師 山田 真理子
・福岡県医療的ケア児支援センター 医療的ケア児等トータルアドバイザー 横田 信也
・北九州市立総合療育センター 地域支援室長 牧 哲也
・チェスト株式会社 福岡営業所(人工呼吸器プロバイダー) 営業担当 町田 喜博
<座長>
・聖マリア病院 副院長 前野 泰樹
・福岡大学病院 NICU病棟医長 瀬戸上 貴資
*参加ご希望の方は、1/10(金)までに下記のURLにてお申し込みください
https://forms.gle/Ljof2wveNjLWkqKC7
さて、近年、日本各地で大きな自然災害が発生しています。この様な災害は日本のどの地域でも起こりうるものであり、事前の備えが必要です。特に在宅医療を受けている小児に関しては、行政、医療、福祉のサポートが必要となります。これらの問題に関して、意見交換および情報共有を行うことを目的に、この度、標記シンポジウムを開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。
◆開催日時:2025年1月25日(土)14:30~16:30
◆会 場: 九州大学病院地区 ウエストウィング4階 臨床大講堂
◆主 催:福岡県、九州大学病院
◆後 援:福岡県医師会、福岡県小児科医会、福岡地区小児科医会、北九州地区小児科医会、筑豊小児科医会、宗像小児科医会、筑後小児科医会
◆内 容:シンポジウム『医療的ケア児の災害時支援を考える』
◇「シンポジウムのねらいについて」
九州大学環境発達医学研究センター 特任准教授 落合 正行
(九州大学病院 小児科医師、災害時小児周産期リエゾン)
◇講演「子どもたちのための災害医療」
九州大学病院 救命救急センター・小児救命救急センター 副センター長 賀来 典之
(災害時小児周産期リエゾン)
◇パネルディスカッション
<パネリスト>
・九州大学病院 救命救急センター・小児救命救急センター 副センター長 賀来 典之
・楽らくサポートセンターレスピケアナース 管理者・在宅看護専門看護師 山田 真理子
・福岡県医療的ケア児支援センター 医療的ケア児等トータルアドバイザー 横田 信也
・北九州市立総合療育センター 地域支援室長 牧 哲也
・チェスト株式会社 福岡営業所(人工呼吸器プロバイダー) 営業担当 町田 喜博
<座長>
・聖マリア病院 副院長 前野 泰樹
・福岡大学病院 NICU病棟医長 瀬戸上 貴資
*参加ご希望の方は、1/10(金)までに下記のURLにてお申し込みください
https://forms.gle/Ljof2wveNjLWkqKC7
- 2025年1月26日(日)10:30 - 17:00
- 福岡県医師会館
[対象]医師、医学生
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内容・問合せ先
福岡県医師会では、医学に関する科学および技術の研究促進を図り、医学および医療の水準の向上に寄与することを目的として「福岡県医学会」を設置し、医療関係者が一堂に会する医学会総会を年1回開催しています。
とき:令和7年1月26日(日)10:30~17:00
ところ:福岡県医師会館(福岡市博多区博多駅南2-9-30)
学会長:赤司 浩一(九州大学医学部長)
医療従事者、医学部学生等参加ができますので、出席ご希望の方は1月14日(火)までに下記事項を九州大学医師会事務局 (byoishikai(at)jimu.kyushu-u.ac.jp) へお知らせください。
1.氏名(フリガナ)
2.生年月日(医師の方は必須)
3.医籍番号(医師の方は必須)
4.性別
5.メールアドレス
6.昼食(要・不要)
※託児利用(要・不要)要の場合は電話番号をお知らせください。
※ポスター
https://www.fukuoka.med.or.jp/igakukai.html
とき:令和7年1月26日(日)10:30~17:00
ところ:福岡県医師会館(福岡市博多区博多駅南2-9-30)
学会長:赤司 浩一(九州大学医学部長)
医療従事者、医学部学生等参加ができますので、出席ご希望の方は1月14日(火)までに下記事項を九州大学医師会事務局 (byoishikai(at)jimu.kyushu-u.ac.jp) へお知らせください。
1.氏名(フリガナ)
2.生年月日(医師の方は必須)
3.医籍番号(医師の方は必須)
4.性別
5.メールアドレス
6.昼食(要・不要)
※託児利用(要・不要)要の場合は電話番号をお知らせください。
※ポスター
https://www.fukuoka.med.or.jp/igakukai.html
- 2025年1月28日(火)18:30 - 19:30
- オンライン配信(Webex)
[対象]医療従事者、研修医、学生
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内容・問合せ先
このセミナーでは、がん診療の各分野の専門家がガイドラインや最新のエビデンスに基づいた内容を紹介いたします。
院内外を問わず、医師、看護師、薬剤師、検査技師等の医療従事者や、学部学生、大学院生等多くの方々のご参加を歓迎します。
【開催日時】 2025年1月28日(火) 18:30 ~ 19:30
【内容】 座長 九州大学病院 がんセンター センター長 馬場英司先生
演題1「多職種で取り組む骨転移診療 ―早期発見・早期介入を目指して―」
九州大学病院 整形外科 横山信彦先生
演題2「希少がんとがん薬物療法」
九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科 土橋賢司先生
【対象】 医療従事者、研修医、学生
【開催方法】 オンライン配信(Webex)
【お申込み】 要(詳細は下記をご覧ください)
【定員】 200名
【参加費】 無料
主催:九州大学病院 がんセンター、緩和ケアセンター、次世代の九州がんプロ養成プラン事業運営推進協議会
共催:医療連携センター、臨床教育研修センター、福岡医学会、九州大学医師会
お申込み
下記URLよりお申込みください。
https://www.gan.med.kyushu-u.ac.jp/medical_seminar/archives/72
(申し込み受付期間:2025年1月24日(金)まで)
お問い合わせ先
がんセンター
TEL:092-642-5890
院内外を問わず、医師、看護師、薬剤師、検査技師等の医療従事者や、学部学生、大学院生等多くの方々のご参加を歓迎します。
【開催日時】 2025年1月28日(火) 18:30 ~ 19:30
【内容】 座長 九州大学病院 がんセンター センター長 馬場英司先生
演題1「多職種で取り組む骨転移診療 ―早期発見・早期介入を目指して―」
九州大学病院 整形外科 横山信彦先生
演題2「希少がんとがん薬物療法」
九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科 土橋賢司先生
【対象】 医療従事者、研修医、学生
【開催方法】 オンライン配信(Webex)
【お申込み】 要(詳細は下記をご覧ください)
【定員】 200名
【参加費】 無料
主催:九州大学病院 がんセンター、緩和ケアセンター、次世代の九州がんプロ養成プラン事業運営推進協議会
共催:医療連携センター、臨床教育研修センター、福岡医学会、九州大学医師会
お申込み
下記URLよりお申込みください。
https://www.gan.med.kyushu-u.ac.jp/medical_seminar/archives/72
(申し込み受付期間:2025年1月24日(金)まで)
お問い合わせ先
がんセンター
TEL:092-642-5890
- 2025年1月29日(水)13:30-16:15, 1月30日(木)9:30-16:00
- 病院キャンパス コラボステーションⅠ 2階 視聴覚ホール、基礎研究A棟2階 教育・研究支援センター 実験室
[対象]教職員・学生
内容・問合せ先内容を閉じる
内容・問合せ先
医学研究院附属 教育・研究支援センター 主催
【 リアルタイムPCRセミナー&ハンズオントレーニング】
リアルタイムPCRセミナーとハンズオントレーニングを開催します。
ハンズオントレーニングは当センターでは初開催となります。ぜひ、この機会をご活用ください。
日程・申込フォーム・申込締切がそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
1)セミナー
基礎編では解析原理やプライマー設計の考え方、内在性コントロール遺伝子の選択などを説明していただきますので、
これからリアルタイムPCRを始める方に最適な内容です。
応用編では解析の注意点やトラブルシュート、臨床検体の注意点、microRNA発現解析などを紹介していただきますので、
さらに研究に活用したい皆様に最適な内容です。
【日時】2025年1月29日(水)
第1部 基礎編 13:30~14:45 質疑応答を含む
第2部 応用編 15:00~16:15 質疑応答を含む
【場所】コラボステーションⅠ 2階 視聴覚ホール
【対象】九州大学 教職員・学生
(お申し込みには、九州大学全学共通ID(SSO-KID)によるログインが必要です)
【講師】サーモフィッシャーサイエンティフィック 白神博 氏
【申込先】
https://www.supportcenter.med.kyushu-u.ac.jp/reserve_seminar/reserve_seminar.php?seminar_id=24
【申込締切】2025年1月20日(月)
2)ハンズオントレーニング
QuantStuido 3リアルタイムPCR装置を用いた遺伝子発現解析実習です。
2種類のcDNAサンプルを用いて、ΔΔCt法での遺伝子発現解析実習を通して試薬調製や解析まで実際の操作を行います。
(RNA抽出やcDNA逆転写反応などの実験ステップは今回の実習に含まれません)
参加者一名で完結した実験操作を行いますので、機器の操作のみならず遺伝子発現解析のポイントを習熟する良い機会となります。
これからリアルタイムPCR装置を使って遺伝子発現解析を始める方や試薬調製、解析方法に不安がある方に最適です。
【日時】2025年1月30日(木)
午前の部 9:30~12:00
午後の部 13:30~16:00
※各部同じ内容
【定員】各コース6名まで
※応募多数の場合は、1研究室1名に制限させていただきます。
【場所】基礎研究A棟2階 教育・研究支援センター 実験室
【対象】
・支援センターのリアルタイムPCR装置をご利用の方で、1/29のセミナー基礎編を受講される方
(リアルタイムPCRの原理を理解した上で実践していただくため、基礎編の受講を必須としております)
・普段よりマイクロピペットの使用やゲル電気泳動でのPCR経験がある方
【講師】サーモフィッシャーサイエンティフィック 白神博 氏
【申込先】
https://www.supportcenter.med.kyushu-u.ac.jp/reserve_seminar/reserve_seminar.php?seminar_id=25
【申込締切】2024年12月27日(金)
※締切後に参加の可否および参加時間等の連絡を全学基本メール宛てにいたします。
セミナー情報はこちら
https://www.supportcenter.med.kyushu-u.ac.jp/seminar.html
【 リアルタイムPCRセミナー&ハンズオントレーニング】
リアルタイムPCRセミナーとハンズオントレーニングを開催します。
ハンズオントレーニングは当センターでは初開催となります。ぜひ、この機会をご活用ください。
日程・申込フォーム・申込締切がそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
1)セミナー
基礎編では解析原理やプライマー設計の考え方、内在性コントロール遺伝子の選択などを説明していただきますので、
これからリアルタイムPCRを始める方に最適な内容です。
応用編では解析の注意点やトラブルシュート、臨床検体の注意点、microRNA発現解析などを紹介していただきますので、
さらに研究に活用したい皆様に最適な内容です。
【日時】2025年1月29日(水)
第1部 基礎編 13:30~14:45 質疑応答を含む
第2部 応用編 15:00~16:15 質疑応答を含む
【場所】コラボステーションⅠ 2階 視聴覚ホール
【対象】九州大学 教職員・学生
(お申し込みには、九州大学全学共通ID(SSO-KID)によるログインが必要です)
【講師】サーモフィッシャーサイエンティフィック 白神博 氏
【申込先】
https://www.supportcenter.med.kyushu-u.ac.jp/reserve_seminar/reserve_seminar.php?seminar_id=24
【申込締切】2025年1月20日(月)
2)ハンズオントレーニング
QuantStuido 3リアルタイムPCR装置を用いた遺伝子発現解析実習です。
2種類のcDNAサンプルを用いて、ΔΔCt法での遺伝子発現解析実習を通して試薬調製や解析まで実際の操作を行います。
(RNA抽出やcDNA逆転写反応などの実験ステップは今回の実習に含まれません)
参加者一名で完結した実験操作を行いますので、機器の操作のみならず遺伝子発現解析のポイントを習熟する良い機会となります。
これからリアルタイムPCR装置を使って遺伝子発現解析を始める方や試薬調製、解析方法に不安がある方に最適です。
【日時】2025年1月30日(木)
午前の部 9:30~12:00
午後の部 13:30~16:00
※各部同じ内容
【定員】各コース6名まで
※応募多数の場合は、1研究室1名に制限させていただきます。
【場所】基礎研究A棟2階 教育・研究支援センター 実験室
【対象】
・支援センターのリアルタイムPCR装置をご利用の方で、1/29のセミナー基礎編を受講される方
(リアルタイムPCRの原理を理解した上で実践していただくため、基礎編の受講を必須としております)
・普段よりマイクロピペットの使用やゲル電気泳動でのPCR経験がある方
【講師】サーモフィッシャーサイエンティフィック 白神博 氏
【申込先】
https://www.supportcenter.med.kyushu-u.ac.jp/reserve_seminar/reserve_seminar.php?seminar_id=25
【申込締切】2024年12月27日(金)
※締切後に参加の可否および参加時間等の連絡を全学基本メール宛てにいたします。
セミナー情報はこちら
https://www.supportcenter.med.kyushu-u.ac.jp/seminar.html
セミナー
第31回応用幹細胞医科学部門セミナー「神経再生過程におけるニューロンの移動メカニズムと再生医療への応用」
- 2025年1月30日(木)17:00-18:00
- 病院キャンパス 総合研究棟1階 講義室102号室
[対象]どなたでも参加可能
内容・問合せ先内容を閉じる
内容・問合せ先
【第31回応用幹細胞医科学部門セミナー】
日時:2025年1月30日(木)17:00-18:00
場所:総合研究棟1階 講義室102号室
対象:どなたでも参加可能です
演者:澤本 和延 先生
所属:名古屋市立大学・脳神経科学研究所・神経発達・再生医学分野
講演タイトル: 「神経再生過程におけるニューロンの移動メカニズムと再生医療への応用」
要旨:
生後の脳においても幹細胞からニューロンが継続的に産生されており、脳疾患の病態や再生過程に関わっていることが明らかになりつつある。生後脳における新生ニューロンは、海馬歯状回や側脳室の脳室下帯など、幹細胞が局在する特定の場所で産生された後、必要な場所へ向かって移動する。移動中のニューロンは、その先端に、「成長円錐」と呼ばれる移動方向の決定に重要な働きをする構造を有している。これらの細胞は鎖状の集団を形成しつつ、隣接した細胞との間に十分な空間を維持しながら、互いを足場として移動し、目的地に接近すると減速・停止して成熟する。形成されるシナプスの密度は、周囲のミクログリアによる貪食作用により、適切に調節される。
脳梗塞などにより脳組織が損傷を受けると、一部の新生ニューロンは移動方向を変更し、血管や放射状グリア細胞の突起に接着しながら、損傷部位付近へ接近することができる。しかし、損傷した脳組織には、細胞移動を阻害するしくみがあり、これが哺乳類脳の再生能力が低い要因の一つとなっていると考えられる。一方、内在性の足場を模倣した人工足場や集団細胞移動を促進する薬剤などを用いて、ニューロンの移動・再生を促進することによって、脳機能を部分的に回復させることが可能である。
本講演では、私たちがこれまで取り組んできた、生後脳におけるニューロン移動機構の基礎的な研究について概説する。さらに、最近明らかになった損傷した脳が持つ再生を阻害するしくみと、それらを打破して再生を促進する技術の開発などについても紹介したい。
参考文献:
Nakajima et al., Identification of the growth cone as a probe and driver of neuronal migration in the injured brain. Nat. Commun. 15: 1877 (2024)
https://doi.org/10.1038/s41467-024-45825-8
Matsumoto et al., Neuraminidase inhibition promotes the collective migration of neurons and recovery of brain function. EMBO Mol. Med 16: 1228-1253 (2024)
https://doi.org/10.1038/s44321-024-00073-7
Ogino et al., Neuronal migration depends on blood flow in the adult brain. eLife 99502.1 (2024)
https://doi.org/10.7554/eLife.99502.1
世話人:
中島欽一
九州大学医学研究院応用幹細胞医科学部門
基盤幹細胞学分野
セミナーに関する問い合わせ先:
中嶋秀行(nakashima.hideyuki.497(at)m.kyushu-u.ac.jp)
*(at)を@に変えて送信してください
日時:2025年1月30日(木)17:00-18:00
場所:総合研究棟1階 講義室102号室
対象:どなたでも参加可能です
演者:澤本 和延 先生
所属:名古屋市立大学・脳神経科学研究所・神経発達・再生医学分野
講演タイトル: 「神経再生過程におけるニューロンの移動メカニズムと再生医療への応用」
要旨:
生後の脳においても幹細胞からニューロンが継続的に産生されており、脳疾患の病態や再生過程に関わっていることが明らかになりつつある。生後脳における新生ニューロンは、海馬歯状回や側脳室の脳室下帯など、幹細胞が局在する特定の場所で産生された後、必要な場所へ向かって移動する。移動中のニューロンは、その先端に、「成長円錐」と呼ばれる移動方向の決定に重要な働きをする構造を有している。これらの細胞は鎖状の集団を形成しつつ、隣接した細胞との間に十分な空間を維持しながら、互いを足場として移動し、目的地に接近すると減速・停止して成熟する。形成されるシナプスの密度は、周囲のミクログリアによる貪食作用により、適切に調節される。
脳梗塞などにより脳組織が損傷を受けると、一部の新生ニューロンは移動方向を変更し、血管や放射状グリア細胞の突起に接着しながら、損傷部位付近へ接近することができる。しかし、損傷した脳組織には、細胞移動を阻害するしくみがあり、これが哺乳類脳の再生能力が低い要因の一つとなっていると考えられる。一方、内在性の足場を模倣した人工足場や集団細胞移動を促進する薬剤などを用いて、ニューロンの移動・再生を促進することによって、脳機能を部分的に回復させることが可能である。
本講演では、私たちがこれまで取り組んできた、生後脳におけるニューロン移動機構の基礎的な研究について概説する。さらに、最近明らかになった損傷した脳が持つ再生を阻害するしくみと、それらを打破して再生を促進する技術の開発などについても紹介したい。
参考文献:
Nakajima et al., Identification of the growth cone as a probe and driver of neuronal migration in the injured brain. Nat. Commun. 15: 1877 (2024)
https://doi.org/10.1038/s41467-024-45825-8
Matsumoto et al., Neuraminidase inhibition promotes the collective migration of neurons and recovery of brain function. EMBO Mol. Med 16: 1228-1253 (2024)
https://doi.org/10.1038/s44321-024-00073-7
Ogino et al., Neuronal migration depends on blood flow in the adult brain. eLife 99502.1 (2024)
https://doi.org/10.7554/eLife.99502.1
世話人:
中島欽一
九州大学医学研究院応用幹細胞医科学部門
基盤幹細胞学分野
セミナーに関する問い合わせ先:
中嶋秀行(nakashima.hideyuki.497(at)m.kyushu-u.ac.jp)
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