2023.06.14
筑紫女学園中学校での出前授業(神経内科学分野 磯部教授)
神経内科学分野 磯部 紀子 教授が、筑紫女学園中学校で出前授業を行いました。 出前授業は、大学の専門的な分野について、中学生や高校生にわかりやすく伝えることで、新しい分野への興味を促すことを目的で実施しています。
今回の磯部教授の授業では、「神経難病の克服に向けて」と銘打たれ、磯部教授の専門である神経分野について行われました。
出前授業は、4月と5月の2回実施されました。まず、4月25日(火)の出前授業では、磯部教授から神経分野についての説明がされました。 それから、次の2回目までの考察課題として、『神経難病の1つである筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療にはどのようなものがあるか?また、今後どのような展開があると思われるか?』、 『神経難病における意思決定支援はどのように行われるべきだろうか?』、 『ALSの病態を解明し、将来的な治療につなげるためにはどのような研究が必要だろうか?』が提示されました。
生徒さんたちは、提示されたそれらのテーマから、「ALSの病態を解明し、将来的な治療につなげるためにはどのような研究が必要だろうか?」を選び、数回のディスカッションを重ねて、その内容をプレゼンテーションにまとめ、次の5月26日(金)の出前授業に備えました。 5月の出前授業には、神経内科学分野 山﨑 亮 准教授も磯部教授と一緒に参加して、生徒さんのプレゼンテーションを聞きました。
プレゼンテーションの後、山﨑准教授は「単に調べるだけでなく、どんな治療が必要なのかついて自分たちで考えたことを提案できたこと、聞き手が分かりやすいよう工夫を凝らしたプレゼンができたことは、どの班もすばらしかった」と、生徒さんに話されて、 磯部教授からは、「医学に限らず、社会では答えのない課題にみんなで協力して取り組み、よりよい解決策を考える力が必要です。これからも探究の取り組みを大切にしてください」という言葉が添えられました。