2021年7月1日付で脳神経外科学分野の第5代教授に就任しました吉本幸司と申します。
  
  私は1995年に九州大学医学部を卒業し、第2代教授福井仁士先生が主宰されていた脳神経外科教室に入局致しました。脳神経外科全般的な臨床研修を行った後は脳腫瘍を中心とした臨床・研究を行ってきました。大学院時代は遺伝情報実験施設で研究を行い、学位取得後はいったん臨床に戻り、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に研究留学しました。帰国後は、第3代教授佐々木富男先生、第4代教授飯原弘二先生のもとで、脳神経外科の臨床、研究、教育に取り組んで参りました。2018年4月に鹿児島大学脳神経外科教授として赴任し、鹿児島の地で脳神経外科教室の発展に努力してきました。今回母校の教室を主宰する機会を頂くにあたり、非常に光栄に思うと同時に、責任の重さも実感しております。
  
  当教室は1966年に教室が開講し、50年以上の歴史を持つ伝統ある教室です。医学の進歩と医療技術・機器の発展によって、脳神経外科領域も高度の細分化されてきました。九州大学脳神経外科教室は、各領域のエキスパートによる最先端でベストな治療を提供していくのはもちろんですが、総合的人間学の実践である全人的治療を目指していきます。また、医学研究の推進なくしては、医療の発展はありません。研究面でも更なる充実を目指し、次世代を牽引するacademic neurosurgeonを育てていきたいと考えています。
  
  皆様のご指導、ご支援をどうぞよろしくお願い致します。