2024.09.09
新任教授ご挨拶 生化学分野 池ノ内 順一教授
令和6年9月1日付で、生化学分野の教授に就任いたしました池ノ内 順一(いけのうち じゅんいち)と申します。伝統ある生化学教室を仰せつかり、身の引き締まる思いです。
私は、2003年3月に京都大学医学部を卒業しました。学部生の時に受けた、故・月田承一郎先生の講義に衝撃を受けて、基礎医学の道を志すようになりました。月田先生のご指導の下、2007年に細胞接着構造に関する研究で学位を取得した後は、細胞膜の主要な成分でありながら不明な点が多い脂質に興味を持ち、ポスドクとして京都大学化学研究所におられた梅田眞郷先生の門を叩き、脂質の研究を始めました。2013年に本学理学部生物科学部門にて研究室を主宰する機会を頂き、上皮バリアを担うタイトジャンクションや、がんの浸潤に関わるブレブなどの細胞膜構造に関して、形態学と脂質生化学を融合させた新しい研究分野の創出を目指して研究を進めてまいりました。
この度、医学部で研究・教育を行う機会を頂き、生化学の新たな地平を切り拓く挑戦的な研究に取り組むとともに、後進の育成に力を注ぎたいと考えています。何卒宜しくお願い申し上げます。