お知らせ

2024.11.28

第11回 人体・病理ミュージアム 一般公開を行いました

  • 開催あいさつを行う小田 義直教授

  • 館内の説明を行う様子

第11回人体・病理ミュージアム一般公開を11月25日(月)に開催しました。

人体・病理ミュージアムは、九州大学医学部病理学教室が標本の医学教育への活用と継承、正しい医学知識の公布と病理学への理解を深めていただくことを目的に平成22年4月に開設し、年に一度、一般公開を開催しておりました。

一般公開は2019年の開催を最後にコロナ禍により中止しており、今回は約4年ぶりの開催となりました。

募集開始以降、多くの方から申込をいただき、当日は26名の方に参加いただき、無事盛会のうちに終了することができました。

一般公開では、はじめに形態機能病理学分野の小田教授より、ミュージアムの概要、病理学や病理解剖の果たす役割についての説明と開催にあたっての挨拶がありました。

その後は、参加者それぞれが興味のあるエリアや肉眼臓器標本を自由に見学できる時間となり、案内を担当した6名の病理スタッフ(病理専門医)はそれぞれ参加者の医学的な疑問や質問に答え、肉眼臓器標本の病態について詳しく説明するなど、交流を深めました。

途中、視聴覚エリアにて、病院での”病理診断”について病理学が担う役割を説明した映像を鑑賞していただき、病理学についてより理解を深めていただきました。

また、アンケートにご回答いただき、感想をいただきましたので一部紹介します。

  • 初めて人体を見学できて、とても興味深かった。
  • 病理の仕事内容が知れて良かった。
  • スタッフに声をかけやすく、落ち着いてゆっくり説明してくれたのでとてもよかった。

病理解剖は、死因、病気の病態などを明らかにする手段として重要な役割を果たしています。 臓器の正常構造とその破綻に基づく疾病と臓器を形態学的に検証することで得られる貴重な情報の蓄積が医学の進歩に大きく寄与することは揺るぎない事実です。
九州大学医学部病理学教室はこれからも、人体・病理ミュージアムの維持と更新を進めてまいります。

来年度以降も一般公開の開催を検討しておりますので、皆様のご参加をお待ちしております。

  • 病理スタッフによる説明と、それを聞く参加者

  • 病理・解剖に関わることや史料的なことまで様々な質問が挙がった

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