2025年4月1日付で、病態機能内科学分野（第二内科）の教授を拝命いたしました、吾郷 哲朗（あごう てつろう）と申します。

1993年に九州大学医学部を卒業後、第二内科に入局し、生活習慣病および脳血管障害を中心に、臨床と研究に従事してまいりました。大学院では活性酸素の生成機構について、米国留学中には心血管病におけるレドックス制御機構に関する研究に取り組みました。帰国後は、血液脳関門を担う脳微小循環や、神経系細胞と血管が連携して働く「神経血管単位」の恒常性維持をテーマに、脳卒中後の機能回復を目指す治療法の開発に努めております。

第二内科は、生活習慣病およびそれに関連する脳・心血管・腎疾患、また消化器疾患を専門とし、120年にわたり地域医療と深く関わりながら歩んできた教室です。この伝統を大切にしつつ、研究・教育・臨床のさらなる発展と、次代を担う人材の育成に力を尽くしてまいります。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。