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生体防御医学研究所 腫瘍防御学分野主催 セミナー(3rd Fukuoka RNA commons)

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  • 2024年1月19日(金)16:30~17:30
  • 病院地区キャンパス内 総合研究棟1F-101号室

[対象]九州大学教職員・医療従事者・学生

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生体防御医学研究所 腫瘍防御学分野主催 セミナー(3rd Fukuoka RNA commons)

生体防御医学研究所 腫瘍防御学分野主催のセミナーのお知らせです。
2024年1月19日(金)に大阪大学大学院生命機能研究科の廣瀬哲郎教授をお招きして、
第3回 Fukuoka RNA commonsセミナーを開催いたします。
廣瀬哲郎先生は、RNAスプライシングや非コードRNA研究の最前線でご活躍されてきました。
本セミナーは、非コードRNAを介する核内非膜構造体(液液相分離)の形成機構、生理学的意義、解析方法に関するお話を拝聴する絶好の機会です。
みなさまのご参加を心よりお待ちしています。
学生さんにも、ぜひお声かけください。
◆開催日時:2024年1月19日(金)16:30~17:30
◆開催場所:病院地区キャンパス内 総合研究棟1F-101号室
【演 題】
◆「非コードRNAによる相分離誘導のメカニズムと意義」
◆演者:廣瀬哲郎教授     
    大阪大学 大学院生命機能研究科
    https://hirose-lab.com/people/hirose/
◆発表言語:日本語
◆要旨:真核生物のゲノムが産生する多数の長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)の中には、膜を持たない非膜オルガネラの構造骨格として働くarchitectural RNA(arcRNA)が存在する。近年、非膜オルガネラは液滴の性状を持ち、細胞内相分離現象を介して形成されることが示され、arcRNAはそうした相分離の起点となることが明らかになった。つまりarcRNAは、天然変性領域を介した相分離誘導活性を持つ複数のRNA結合タンパク質を選択的にRNA上に集約することによって周囲に相分離を誘発し、特定のサイズや形状を持つ非膜オルガネラを細胞内の決まった部位に形成することができる。こうして形成された非膜オルガネラの相分離空間は、「生化学反応のるつぼ」「因子を係留するスポンジ」「クロマチンハブ」といった特徴的な制御機能を担っている。このような非膜オルガネラの構築から作動に至る過程は、すべてarcRNAの配列中にプログラムされている。本講演では、arcRNAが先導する相分離を介した非膜オルガネラの構造構築と機能制御に関する私たちの最新知見を紹介し、さらに現在進行しているゲノム中に潜む新たなarcRNA探索の状況についても紹介したい。

◆参考文献
Hirose et al., Nat Rev Mol Cell Biol 24: 288-304 (2023)
Takakuwa et al., Nat Cell Biol 25:1664-1675 (2023)
Ninomiya et al., EMBO J 42: e114331 (2023)

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◆連絡先:生体防御医学研究所 腫瘍防御学分野 
    野島 孝之(092-642-6295)
    nojimalab-s(a)bioreg.kyushu-u.ac.jp(代:岩井)
    ※(a)を@に置き換えてメールを送信してください。
◆備考:オンサイトのみの開催となります。
         大変お手数をおかけいたしますが、ご来聴希望の方は添付チラシのQRコードまたは
    こちらのフォームより参加受付をお願い致します。
    https://forms.gle/rBjbWjRmWPuQPLMz6
    事前の参加受付なしで当日参加していただくことも可能ですが、席数に限りがございますので
    人数把握のため事前受付をお願いしております。
 
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