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2023.06.26

山﨑 亮准教授が日本神経学会賞を受賞

神経内科学分野 山﨑 亮准教授が、2023年度日本神経学会賞を受賞しました。 日本神経学会は、1902年に設立された日本神経學会を源流として、その後、1960年に神経学単独の学会として設立され、国際神経学会連合(WFN)によってWFN日本支部として公認される会員数約8,000名の学会です。 

今回受賞となった日本神経学会賞は、神経内科分野で大学、病院、診療所などに所属して、研究、教育、実地診療に積極的 に関わり、その発展、向上に寄与した方々を顕彰するものです。学会賞には学術研究部門と、診療/教育部門の二部門があり、山﨑准教授は学術研究部門での受賞となりました。

授賞式は、令和5年6月1日に、第64回日本神経学会学術大会(千葉 幕張メッセ)で行われました。授賞式の後、山﨑准教授の記念講演会がありま した。
受賞講演は第65回日本神経学会学術大会(東京国際フォーラム)で行われる予定です。

 

受賞内容は下記のとおりです。

山﨑 亮准(医学研究院 臨床医学部門 神経内科学分野 准教授) 
■「ミクログリア・マクロファージを基点とする神経炎症が神経疾患に及ぼす役割の解明」
■内容:
ミクログリアは脳内常在マクロファージで、様々な神経疾患の病態に深く関与している。一方、末梢血マクロファージは、中枢神経疾患とは関係ないように見えて、実は病態形成に深く関与していることが明らかとなりつつある。私達は、中枢脱髄性疾患におけるミクログリアと浸潤マクロファージの個別機能解析、ミクログリアが関与する神経免疫疾患や神経障害性疼痛におけるグリア炎症の解析、神経変性疾患の異常蛋白除去における末梢マクロファージの解析を通して、神経疾患の病態におけるマクロファージの関与を明らかにした。これらの研究成果により、これまで着目されていなかった中枢神経疾患における末梢血マクロファージの関与が明らかとなったことから、よりアクセスしやすい末梢血マクロファージを標的とした画期的な治療法開発などが期待される。

関連ウェブサイト
日本神経学会  
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